はじめに
こんにちは、前回の「チャンピオンズリーグ2025大阪環境考察」に続き記事を執筆させて頂きます、さつき(@satsuki___yuki)です。
今回は2024年12月22(土)〜23日(日)に開催された「チャンピオンズリーグ2025大阪」の結果振り返りと、筆者自身が「チャンピオンズリーグ2025大阪」に参加した結果・感想を綴っていこうと思います。
筆者自身の大会結果
大会の結果に入る前に、今回は筆者も「チャンピオンズリーグ2025大阪」に参加してきたので、僭越ながらここで結果を報告させて頂こうと思います。
まず、Day1に使用したデッキ及びマッチング表です。
Day1は<<サーナイトex>>、<<ドラパルトex>>の使用率が最も多いと考え、
<<サーナイトex>>のミラー戦と<<ドラパルトex>>に強く出る事の出来る構築の<<サーナイトex>>(悪エネルギー3枚目や<<クレセリア>>の採用)を使用しました。(ジャンケンで勝った試合は全て後攻を選択しています)
手札を補充するためのサポートとして<<博士の研究>>、<<シロナの覇気>>のどちらを採用するか迷いましたが、
<<勇気のおまもり>>や<<すごいつりざお>>等のトラッシュがしづらいカードが多々ある為、手札を温存しながら手札を補充出来る<<シロナの覇気>>を選択しました。
結果通算5-2でギリギリですが、Day2に進出する事が出来ました。
少し前から<<ブリジュラスex>>には、スタジアム<<ジャミングタワー>>が採用されつつあるのは知っていたのですが、
Day1は<<ブリジュラスex>>はそこまでシェア率は高くないだろうと割り切り、<<ボウルタウン>>を1枚減らしました。
次に、Day2で使用したデッキ及びマッチング表です。
Day2マッチング
Day2は<<ブリジュラスex>>や<<ソウブレイズex>>等の<<ジャミングタワー>>を貼ってくるデッキが増加すると予想して<<ボウルタウン>>を2枚採用に戻し、
どのタイミングでも「<<ボウルタウン>>+<<勇気のおまもり>>+サポート」を確定でサーチ出来る「<<シークレットボックス>>型<<サーナイトex>>」を選択しました。
先攻1ターン目で相手に<<ジャミングタワー>>を貼られてしまっても、
<<ペパー>>から<<シークレットボックス>>を持ってくることにより<<ボウルタウン>>+<<ワザマシンエヴォリューション>>の動きを確定で出来るので使い勝手が良かったです。
また、<<ソウブレイズex>>+<<オリジンパルキアVSTAR>>デッキの増加や、<<ルギアVSTAR>>に<<オーガポンいどのめんex>>の採用が増えると予想していた為、
Day2では特性「なみのヴェール」をもつ<<マナフィ>>を採用する事でベンチのキルリアをしっかり守る事も意識しました。(当日は当該デッキと当たりませんでした)
Day2の通算成績は5-3でした。両日合わせて総合10-5となり、
ギリギリですが2025年2月15日〜16日に開催される「チャンピオンズリーグ2025福岡」の優先権とプロモカード<<改造ハンマー>>を入手する事が出来ました。
次の福岡でも優先権を取れるように頑張って練習していこうと思います。
大会結果
それでは、上位入賞したデッキを見ていきましょう!
優勝 <<ブリジュラスex>>
準優勝 古代バレット
TOP4 <<ルギアVSTAR>>
TOP4 <<ドラパルトex>>
TOP8
・<<ブリジュラスex>>
・<<ミライドンex>>
・<<ルギアVSTAR>>
・<<ソウブレイズex>>
TOP16
・<<ドラパルトex>> 2デッキ
・<<ドラパルトex>>+<<サーフゴーex>>
・<<ソウブレイズex>>+<<オリジンパルキアVSTAR>>
・<<サーナイトex>>
・<<ミライドンex>>
・<<リザードンex>>
・<<ルギアVSTAR>>
事前予想では<<サーナイトex>>が猛威を振るうと予想していましたが、思った以上に様々なデッキが上位入賞しており、<<サーナイトex>>はBEST16に1デッキのみという結果になりました。
今回は、優勝・準優勝デッキと筆者が気になったデッキについて解説していこうと思います。
<<ブリジュラスex>>
優勝者の「ワカイヨウタ」選手が使用したデッキです。
<<ジュラルドン>>、<<ブリジュラスex>>、<<ネストボール>>、<<ハイパーボール>>が全て「4枚ずつ採用」されており、<<ブリジュラスex>>の特性「ごうきんビルド」を非常に安定して使う事が出来る構築となっています。
<<オリジンディアルガV>>と<<オリジンディアルガVSTAR>>も採用されており、「ごうきんビルド」を1ターンで2回使いながら<<オリジンディアルガVSTAR>>にエネルギーをつける事により、
<<オリジンディアルガVSTAR>>のVSTARパワー「スタークロノス」を序盤から使う事も可能となっています。
<<ポケモン回収サイクロン>>やサポート<<フトゥー博士のシナリオ>>も手厚く採用されており、
<<ブリジュラスex>>の高耐久を押し付けた後にダメージを受けた<<ブリジュラスex>>を手札に戻して受け回すだけではなく、特性「ごうきんビルド」とも相性がいい為、
<<ブリジュラスex>>を一回のワザの攻撃で倒す事が難しいデッキに対してはかなり優位に立ち回る事が出来ます。
筆者も決勝戦を見ていましたが、<<アルセウスVSTAR>>、<<オリジンパルキアVSTAR>>、<<ギラティナVSTAR>>が公式の大型大会で優勝している中、
<<オリジンディアルガVSTAR>>はまだあまり活躍出来ていなかったので、決勝戦の「スタークロノス」は見ていてとても胸熱でした。
古代バレット
準優勝者の「カミカリヤアスカ」選手が使用したデッキです。
このデッキの特徴的な部分として<<マシマシラ>>の採用が挙げられます。
現環境では<<ドラパルトex>>や<<サーナイトex>>が「ダメカン」を蓄積させながら終盤にサイドをまとめて取るような動きをしてきます。
<<マシマシラ>>の特性「アドレナブレイン」は相手のポケモンに自分のポケモンに乗せられた「ダメカン」を返しつつ、
<<トドロクツキ>>のワザ「あだうちやばね」で相手ポケモンをきぜつさせる為のハードルを少し下げる事が出来るため、<<マシマシラ>>はこのデッキにかなり噛み合っていると思います。
このデッキには<<パーフェクトミキサー>>が採用されています。「古代」のカードや使わないカードをトラッシュする事でワザ「あだうちやばね」のダメージを上げたり、終盤の手札干渉に対しても強く出る事が出来ます。
サイドが1枚しか取られないポケモンがメインで動くので、多少サイド進行が遅れてしまっても終盤に捲れる可能性もあり、<<ブリジュラスex>>が増えそうな現環境でもしっかり勝つことが出来るデッキだと思います。
<<ドラパルトex>>+<<サーフゴーex>>
BEST16「イノウエカズキ」選手が使用したデッキです。
このデッキタイプは「超電ブレイカー」環境でシティリーグ上位入賞に突如現れ、当時はかなりの話題になった記憶があります。
他のデッキには無い特徴として、サポート<<アカマツ>>が4枚採用されている点が挙げられます。
これにより、<<サーフゴーex>>にエネルギーを付けながら<<サーフゴーex>>のワザ「ゴールドラッシュ」を使用する為のエネルギーを手札に加えたり、
<<ドラパルトex>>のワザ「ファントムダイブ」を使用する為の要求エネルギーを1ターンで満たす事が出来たりするので、このデッキにはかなり噛み合ったサポートとなっています。
また、このデッキにも<<マシマシラ>>がしっかり採用されています。
先述した<<アカマツ>>を使用する事で、1ターンで<<マシマシラ>>の特性「アドレナブレイン」を使用しながら<<かがやくフーディン>>の特性「ペインスプーン」も使用出来る為、
相手の<<サーナイトex>>や<<ドラパルトex>>、<<ブリジュラスex>>に対して<<サーフゴーex>>のワザ「ゴールドラッシュ」で相手ポケモンを一回の攻撃できぜつさせる要求を軽くしたり、
<<ドラパルトex>>のワザ「ファントムダイブ」でサイドをまとめ取りしやすくなります。
様々なカードが入っている為、使用するには難易度が少し高そうでは有りますが、しっかり盤面を作る事ができれば相手がどのような盤面でも対応出来る、まさに「完全無欠」なデッキなのではないかと思います。
今後の環境予想
現環境では様々なデッキやカードが活躍しています。その中で今後特にシェア率が増えそうなデッキや採用率が上がりそうなカードを解説していこうと思います。
まずはシェア率が増えそうなデッキですが、やはり<<ブリジュラスex>>ですね。
CLやJCSで好成績を収めたデッキは大きく話題を呼び、使用者が増加するというのはよくあることですが、
今回優勝者した<<ブリジュラスex>>というデッキは、<<ブリジュラスex>>の耐久力とスタジアム<<ジャミングタワー>>による高い妨害性能、
そして、なんと言っても<<オリジンディアルガVSTAR>>のワザ「スタークロノス」がとても魅力的です。エクストラターンはロマンの塊ですからね。筆者も大好きです。
現環境では「後攻」を選択するデッキが多く、ジャンケンに負けたとしても割と「先攻」を取りやすいのも追い風です。
後攻1ターン目に相手の<<スボミー>>のワザ「むずむずかふん」によりグッズを使えなくなってしまっても、先攻で鋼エネルギーを2枚以上トラッシュに落とす事で、
<<ブリジュラスex>>に進化すれば、特性「ごうきんビルド」により<<ブリジュラスex>>自身に鋼エネルギーを付ける事でしっかりとワザを使用する事が可能です。
他のデッキと比べて「むずむずかふん」の影響を受けにくいのもかなり高評価ですね。
そしてこの<<ブリジュラスex>>に対抗出来るデッキとして<<ソウブレイズex>>も使用率が増加するのではないかと考えています。
<<ソウブレイズex>>のワザ「しんえんほむら」は「30ダメージ+トラッシュにあるエネルギーの枚数✕20ダメージ」を与えるワザであり、
トラッシュにエネルギーが14枚あれば<<ブリジュラスex>>を一回の攻撃できぜつさせる事が可能となります。
これだけ聞くと一見かなり難しそうに聞こえますが、このデッキは<<イキリンコex>>や<<かがやくゲッコウガ>>、先攻1ターン目から手札をトラッシュ出来るサポート<<ゼイユ>>等のカードを多く採用しているので、
引き次第では先攻2ターン目から「たねのexポケモン」を一回の攻撃できぜつさせる事ができるレベルのワザを使用する事が可能です。
ACESPEC採用枠は<<レガシーエネルギー>>と<<パーフェクトミキサー>>の2種の採用が目立ちます。ここに関しては好みが分かれる所ですね。
<<パーフェクトミキサー>>であれば序盤から速攻でエネルギーをトラッシュに送り、「しんえんほむら」のダメージを大きく上げる事が可能です。
<<レガシーエネルギー>>は「試合中一度だけ取られるサイドの枚数が1枚減る」という効果があります。
どの対面でも<<イキリンコex>>の特性「イキリテイク」を使うために<<イキリンコex>>を盤面に置く為、
<<イキリンコex>>>→<<ソウブレイズex>>→<<ソウブレイズex>>
というようなサイドの取られ方をして負ける試合があります。
このサイドプランをズラす事が出来る<<レガシーエネルギー>>はこのデッキとは噛み合っているカードです。
特に今後環境に増えそうな<<ブリジュラスex>>は<<レガシーエネルギー>>の対策カードが現状ほぼ不採用である為、<<ブリジュラスex>>にはかなり優位に立ち回る事が出来ます。
<<ソウブレイズex>>は「炎タイプ」である為、<<オリジンディアルガVSTAR>>の弱点をついて一回の攻撃できぜつさせる事が出来る点も高評価です。
<<ブリジュラスex>>も鋼タイプである為、炎弱点ではありますが、<<ブリジュラスex>>のワザ「メタルディフェンダー」は次の相手番の間は<<ブリジュラスex>>自身の弱点が無くなるワザであり、
基本的に自身バトル場の<<ブリジュラスex>>に相手から弱点を付かれることはありません。
相手のベンチに<<ブリジュラスex>>や<<オリジンディアルガVSTAR>>も、<<キチキギスex>>がいれば、
<<かがやくゲッコウガ>>の特性「かくしふだ」でエネルギーをトラッシュしつつ手札を補充しながら、
サポート<<ボスの指令>>を使用し、HPが満タン(300)の<<ブリジュラスex>>を一回の攻撃できぜつさせる事が出来るようにゲームを進めていきましょう。
そしてこの2つのデッキの共通点として
<<サーナイトex>>に微不利である
という点が挙げられます。
<<サーナイトex>>デッキは盤面を作る時間はかかるものの、その分盤面が出来たときのパワーは環境デッキの中でもトップクラスであり、
<<キルリア>>の特性「リファイン」によるドロー性能と、<<マシマシラ>>によるダメージ調整、極めつけは「<<フワンテ>>+<<勇気のおまもり>>」と「<<サケブシッポ>>+<<勇気のおまもり>>」によるダメージ威力の高さ。
まさに全デッキが欲しがっているものを全て持っているデッキです。
しかしながら欠点もあり、スタジアム<<ジャミングタワー>>にかなり弱いという点があります。
<<ジャミングタワー>>によってお互いのポケモンのどうぐの効果は全て無くなるため、
<<勇気のおまもり>>だけではなく、<<サーナイトex>>が最初のターンに使いたい<<ワザマシンエヴォリューション>>も無効化されてしまいます。
1ターン目に<<ジャミングタワー>>を貼られてしまうと、早々に使用したい<<ワザマシンエヴォリューション>>を封じられてしまったり、
中盤以降に<<フワンテ>>に<<勇気のおまもり>>を付けてワザ「バルーンボム」で大きなダメージを与えたとしても、
返しターンに<<ジャミングタワー>>で<<フワンテ>>についている<<勇気のおまもり>>の効果を無効化されることによって、
<<フワンテ>>をきぜつさせられる+ワザのダメージで別のポケモンをきぜつさせられる
というように、サイドを複数枚進められてしまうことが懸念されます。
最近の<<ブリジュラスex>>や<<ソウブレイズex>>には<<ジャミングタワー>>が採用される傾向にあり、「ポケモンのどうぐ」をあまり採用しないこの2デッキにはとても相性が良いスタジアムです。
特に<<ブリジュラスex>>には<<ジャミングタワー>>が4枚採用される傾向もあり、本来苦手対面である<<サーナイトex>>に対しても展開次第では相手が盤面を整える前に勝ち切る事が出来ます。
<<きらめく結晶>>や<<森の封印石>>を採用している<<ドラパルトex>>に対しても有利を取れる為、今後は他のデッキにも<<ジャミングタワー>>や<<ロストスイーパー>>の採用は増えていくのではないかと思われます。
終わりに
ここまで読んで頂きありがとうございました。
今回のCL大阪は事前予想から<<サーナイトex>>と<<ドラパルトex>>のシェア率が高いと予測されており、しっかりメタ読みをしながらデッキを決めた人達が勝ち上がっていったという印象を受けました。
上位には<<ジャミングタワー>>を多投している<<ブリジュラスex>>をはじめ、<<オーガポンいどのめんex>>と<<ドラピオンV>>を採用した<<ルギアVSTAR>>や、
<<ソウブレイズex>>+<<オリジンパルキアVSTAR>>デッキが多数入賞しており、やはり<<サーナイトex>>や<<ドラパルトex>>は今回は見事にメタられてしまった側という結果となりました。
さて、いよいよ次の「チャンピオンズリーグ2025福岡」からは「レギュレーション変更後」初の大型大会となります。
ᕼレギュレーション初の拡張パック「バトルパートナーズ」のカードがいくつか発表されましたが、この先もまだまだ新カードが発表されると思うので、今からもう楽しみですね!
それではまた、何処かでお会いしましょう!