初めに


こんにちは、さつき(@satsuki___yuki)と申します

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主に福島県郡山市でポケモンカードに勤しんでおり、「チームぞうさん(TZ)」の一員としても活動しております。
今回は、2025年12月21日(土)・12月22日(日)に開催されるCL2025大阪の環境考察並びに、私個人のオススメデッキについて記載していきます。

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現在の環境について

ハイクラスパック「テラスタルフェスex」のカードが登場してから数日が経ち、複数会場のシティリーグが終了しました。

発売前からかなり環境が変わると予想されていましたが、実際どのような結果になったのか、テラスタルフェスex発売以降初週のシティーリーグ結果グラフと共に解説していこうと思います。

➀<<サーナイトex>>

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12/08(日)
CardSecret池袋(東京)優勝

ワザ「むずむずかふん」をもつ<<スボミー>>の登場によりシェア率が上がると予想されていた<<サーナイトex>>ですが、正直ここまでシェア率が上がるのは予想外でした。

このデッキの強みはまず<<キルリア>>の特性「リファイン」により手札の補充手段を確保出来ている点です。

<<サーナイトex>>は基本的に1体だけ盤面に作る為、残った<<キルリア>>の「リファイン」で手札補充をしながら終盤の相手からの手札干渉に対して強く出る事が出来ます。

更なる強みが、<<マシマシラ>>の特性「アドレナブレイン」によるダメージ調整と、ワザ「サイコトリップ」による妨害性能の高さです。

現環境では<<プライムキャッチャー>>以外の入れ替えカードの採用率が低く、微不利対面である<<リザードンex>>や<<レジドラゴVSTAR>>等のデッキに対して、エネルギーをトラッシュして逃げるか、

1/2のコイントスをしなければいけないという要求を押し付ける事が可能となります。

②<<ドラパルトex>>

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12/08(日)
BOOKOFFアクロスプラザ佐世保店(長崎)優勝

このデッキも<<サーナイトex>>と同様に<<スボミー>>の登場によりシェア率が増加したデッキです。

<<ドラパルトex>>には大きく分けて2つのデッキタイプ(<<ヨノワール>>型、<<ネイティオ>>型)があり、現環境で猛威を奮っているのは<<ヨノワール>>型です。

<<スボミー>>のワザ「むずむずかふん」により<<ドラパルトex>>の欠点であった「盤面を作るのに時間が掛かる」という点を大きく補ってくれるカードになっており、まさに<<ドラパルトex>>の救世主と言えます。

恐らく現環境で<<スボミー>>を一番強く使えるデッキではないかと思います。

<<ドラパルトex>>のワザ「ファントムダイブ」は現環境でも強力であり、<<キチキギスex>>の特性「さかてにとる」を使用させないようにダメージを調整したり、

ワザ「ムーンライトリバース」をもつ<<クレセリア>>を採用していない<<サーナイトex>>に対しては、

<<マシマシラ>>の特性「アドレナブレイン」だけでは返しきれない数のダメカンを蓄積させて、終盤で一気にサイドを取りに行くという動きも可能となります。

③<<ミライドンex>>

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12/07(土)
ポケ堂北上店(岩手)優勝

<<ミライドンex>>は、しっかり盤面を作る事が出来れば、上位シェア率である
・<<サーナイトex>>
・<<ドラパルトex>>
・<<ルギアVSTAR>>

この3デッキに対してしっかり有利を取ることが出来るデッキとなっています。

「超電ブレイカー」で登場した特性「かじょうほうでん」をもつ<<レアコイル>>により、<<ミライドンex>>の欠点である「<<エレキジェネレーター>>が当たらなかった時の弱さ」を補えるようになりました。

<<カウンターキャッチャー>>を採用することで、「かじょうほうでん」の効果によりサイドを相手に取らせながら

確実にきぜつさせたいポケモンに対して「ごっつぁんプリファイ」や「フォトンブラスター」等のワザを使う事が可能になります。

④<<ルギアVSTAR>>

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12/08
バトロコ水戸駅前(茨城)優勝

ワザ「ジュエルブレイク」をもつ<<レジギガス>>の登場により、

<<リザードンex>>や<<ドラパルトex>>、<<オーガポンみどりのめんex>>等のテラスタルのポケモンをワザ「ジュエルブレイク」により一回の攻撃できぜつさせる事が可能となりました。

以前までは<<チラーミィ>>から<<チラチーノ>>に進化させて、特殊エネルギーを5枚付けるという要求がありましたが、

<<レジギガス>>はたねポケモンであり、ポケモンを呼び出すためのグッズが多く採用されている<<ルギアVSTAR>>デッキでは比較的簡単に盤面に出す事のできるポケモンとなっています。

<<チラーミィ>>と<<チラチーノ>>の採用枚数が減った事により、<<サーナイトex>>には少し不利にはなってしまいますが、

現環境の<<サーナイトex>>は特性「なみのヴェール」をもつ<<マナフィ>>を採用していない構築も多い為、<<オーガポンいどのめんex>>のワザ「げきりゅうポンプ」が通りやすい事や、

従来通り<<テツノカイナex>>のワザ「ごっつぁんプリファイ」で押し切って勝ち切る事も可能となっています。

⑤<<ガケガニ>>

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12/08(日)
三洋堂書店 みのかも店(岐阜)優勝

「超電ブレイカー」環境から突如現れたダークホースデッキです。このデッキの一番の強みは、「高打点+グッズロック」という凶悪なコンボにあります。

<<スボミー>>のワザ「むずむずかふん」は本来10ダメージしか出ないワザですが、

ポケモンのどうぐ<<ブーストエナジー古代>>をつけた<<アラブルタケ>>の特性「もうどくふんじん」で相手のバトル場のポケモンとこちらのバトル場の<<スボミー>>を「毒状態」にして、

ポケモンのどうぐ<<くさりもち>>を組み合わせる事により、「むずむずかふん」の威力は「毒状態」のダメージと合わせて60ダメージ(むずむずかふん40ダメージ+毒20ダメージ)へと跳ね上がります。

<<かがやくヒスイオオニューラ>>を盤面に出す事で「むずむずかふん」の威力は80ダメージ(むずむずかふん40ダメージ+毒40ダメージ)と更に威力は増大します。

更に、相手のバトルのポケモンが「毒」できぜつした場合、「ワザのダメージ」ではなく「ポケモンチェック」できぜつした扱いになる為、<<キチキギスex>>の特性「さかてにとる」の対象にならない点がかなり強力です。

また、現環境で数多くのデッキに採用されている<<スボミー>>やワザ「にぎにぎドロー」をもつ<<ピィ>>ですが、

ワザが強力な事やにげるエネルギーが無いというメリットの代償として「HPが30しかない」というデメリットを持っています。

相手がこれらのポケモン1匹のみでスタートした場合、こちらが先攻であれば<<アラブルタケ>>の特性「もうどくふんじん」さえ使う事が出来れば1ターン目で試合を終わらせる事も出来ます。

➅<<タケルライコex>>

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12/08(日)
BOOKOFF250号東岡山店(岡山)優勝

「超電ブレイカー」環境ではシェア率1位のデッキでしたが、<<スボミー>>の登場や苦手対面である<<サーナイトex>>増加の予想により大きく数を減らしました。

ですが、1ターン目に雷・闘エネルギーをトラッシュに送る事ができれば、

次のターンからはサポート<<オーリム博士の気迫>>により古代ポケモンにトラッシュからエネルギーをつけることでしっかりワザを使っていく事が出来ます。

サイドを1枚しか取られないサブアタッカーとして<<チヲハウハネ>>と<<スナノケガワ>>が採用されていますが、現環境では<<チヲハウハネ>>の方が採用率は高く感じます。

1ターンでワザを使う為には<<オーリム博士の気迫>>を使う事がほぼ必須にはなりますが、

<<チヲハウハネ>>のワザ「ねっしょうどとう」は<<ピカチュウex>>の特性「がんばりハート」をやけど効果により実質無効化して一回の攻撃できぜつさせる事が可能です。

現環境で採用率が高いカード<<キチキギスex>>も一回の攻撃で気絶させながらサイドが1枚しかとられないポケモンを押し付ける事が可能であり、ワザを使うハードルも低い為かなり強い1枚だと思います。
 
<<ロストスイーパー>>も最近では採用が増えています。

<<サーナイトex>>のメインアタッカーである<<フワンテ>>と<<サケブシッポ>>はポケモンのどうぐ<<勇気のおまもり>>付けてダメカンを本来のHPよりも過剰にダメカンを乗せて攻撃をしてくる為、

<<ロストスイーパー>>で<<勇気のおまもり>>をロストする事で、1ターンでサイドを2〜3枚取る動きが可能となります。

2025CL大阪オススメデッキ

今回の2025CL大阪は

・Day1 予選7回戦
・Day2 予選8回戦+本戦

となっており、前シーズンと比べるとDay2に進出するハードルは下がりました。

しかしながら参加人数が前シーズンでは3200人だったところ今回のCL大阪は5000人となっており、本戦に出場するハードルはかなり高くなりました。

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以前の2025CL東京でのトーナメントに出場する為のボーダーは13勝2敗(1人だけ12勝3敗でも上がれている)であり、

今回のCL大阪も同じボーダーになる事が予想されます。

予選では合計15戦を戦い抜かなければならない訳ですが、ここでデッキ選択をする際に特に重視したい点がいくつか有ります。

➀先攻・後攻共にある程度の動きが可能であるデッキ

今までは<<サーナイトex>>や<<ドラパルトex>>等の2進化デッキは基本的に「先攻」を選択していましたが、

<<スボミー>>の登場により、相手に「むずむずかふん」を使用される前に<<なかよしポフィン>>やサポート<<ペパー>>を使用して盤面を整える為に「後攻」を選択する人が増えました。

その為、現環境で確実に先攻を取るデッキは、先攻で強い動きをしやすい<<ガケガニ>>や<<ルギアVSTAR>>等のデッキだと感じています。

<<ミライドンex>>や現環境には殆どいませんが「だんけつのつばさ」デッキのような後攻から一気にデッキを回して、後攻1ターン目から攻撃を始めるようなデッキは基本的に後攻を選択します。

ここで重要になるのが先後取りたい方を取れなくても強い動きが出来るかです。

例えば<<サーナイトex>>デッキですが、先攻で<<なかよしポフィン>>を使用して<<ラルトス>>を盤面に出す事が出来れば、相手に「むずむずかふん」を使用されても、

<<ペパー>>から<<ワザマシンエヴォリューション>>を手札に加え、バトル場のポケモンにエネルギーを1枚つけることで、特性「リファイン」をもつ<<キルリア>>を盤面にしっかり用意する事が出来ます。

また、<<ミライドンex>>に対しては特性「いたずらロック」をもつ<<クレッフィ>>をバトル場に出す事で、相手の<<テツノカイナex>>が「ごっつぁんプリファイ」を使用する要求を大きく上げる事が出来ます。

一方、<<ドラパルトex>>であれば、<<サーナイトex>>と同じく先攻で<<なかよしポフィン>>を使用して<<ドラメシヤ>>を盤面に出す事が出来れば、

次のターンはサポート<<ワタル>>から<<ドロンチ>>を手札に加える事で盤面を整える事が可能です。

<<ガケガニ>>デッキは後攻1ターン目から<<スボミー>>で高打点のグッズロックが出来る等…

やはり<<スボミー>>が環境に及ぼした影響はかなり大きく感じます。

②「不利対面」が少なく、当たってしまっても勝てる可能性があるデッキ

この点に関してですが、現環境のカードプールは<<カウンターキャッチャー>>や<<ライア>>、<<アンフェアスタンプ>>、<<レガシーエネルギー>>等の強力なカードが数多くあり、

殆どのデッキが満たしている者と思われます。 

③手札事故の場合でも中盤から捲れる可能性のあるデッキ

どのようなデッキを使っていても手札事故にあってしまう事は必ず有ります。

今回のCL大阪は予選が15試合もあり、15試合全てで手札事故を回避する事はほぼ不可能に近いと思います。

この条件を満たす事の出来るデッキは数が限られており、特に現環境でシェア率が高い<<サーナイトex>>と<<ドラパルトex>>はこの条件をしっかり満たしている事から、

恐らくCL大阪で一番猛威を振るうデッキになると予想しています。

CL2025大阪オススメデッキ

以上の3点を考慮し、筆者個人のオススメデッキを解説します。

今回の環境は、特定のデッキが2日間通して強い環境だと感じています。そのデッキは以下のデッキです。

・<<サーナイトex>>

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今回のCL大阪は両日通して<<サーナイトex>>デッキが一番猛威を振るうと考えます。リストについて少し解説します。

特徴的な部分を上げるとすれば<<クレセリア>>の採用です。

今回のCL大阪のDay1は<<サーナイトex>>が最も使用者が多いと予想しています。

次点で<<ドラパルトex>>も使用者が多いと予想しており、<<ドラパルトex>>に対しては<<クレセリア>>を採用しているか採用していないかかなり勝率が変わる為、<<クレセリア>>は個人的に必要だと感じました。

<<マナフィ>>は今回不採用としています。

<<マナフィ>>を入れていない場合、<<パオジアンex>>や<<レジドラゴVSTAR>>が脅威になってしまいますが、

初週のシティリーグの結果を見る限り、この2デッキは環境に殆どおらず、予選15戦を通しても1回当たるか当たらないかのレベルだと予想した為不採用としました。

・<<ミライドンex>>

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両日共に使用者が多いと予想される<<サーナイトex>>、<<ドラパルトex>>に対して後攻1ターン目から<<テツノカイナex>>のワザ「ごっつぁんプリファイ」でサイドレースを有利に進める事が出来ます。

基本的に後攻を選択するので、後攻1ターン目でしっかり盤面を作る事が出来れば<<スボミー>>のワザ「むずむずかふん」の影響を受け難いのが好印象です。

2進化デッキは、2ターン目で本デッキの<<テツノカイナex>>をきぜつさせる事はほぼ不可能であり、<<テツノカイナex>>は盤面に残りやすいです。

「ごっつぁんプリファイ」を耐える事が出来るポケモンを相手バトル場で壁されたとしても、<<ボスの司令>>をしっかり4枚採用している点や、

<<テツノツツミ>>の特性「ハイパーブロアー」で相手のバトルポケモンを無理やり入れ替えさせる事が出来るので基本的にサイドを4枚取る動きの再現性が高くなっています。

特性「ぶっとびメテオ」をもつ<<メテノ>>に関してですが、最近見かけるようになった<<ペラップ>>に対抗する為の札となっており、特に<<ドラパルトex>>で採用が目立っているカードです。

本来<<ドラパルトex>>は後攻1ターン目に盤面を作られた<<ミライドンex>>に勝つのは厳しいデッキですが、

<<ペラップ>>を入れる事により、入れ替え札が<<ラティアスex>>しか採用していない<<ミライドンex>>に対して勝率を大きく上げる事が出来ます。

<<ドラパルトex>>全てに<<ペラップ>>が入っている訳ではありませんが、

<<ドラパルトex>>のシェア率を考えると<<ペラップ>>はあまり無視出来ない存在であり、現環境で<<ミライドンex>>を使うのであれば<<メテノ>>は入れて置いて損は無いと思います。

最後に

ここまで読んでくださりありがとうございました。CL大阪はFレギュレーション最後のCLである可能性が高いということもあり、事前予想の環境は大きく変わる事も予想されます。

デッキの母数で言うのであれば、昨今のシティリーグの環境とそこまでの変化は無いと思いますが、

Vポケモンやロストゾーン軸のデッキが最後に使う事が出来るCLという事もあり、

<<ルギアVSTAR>>や、<<レジドラゴVSTAR>>が環境から数を減らした事からロストバレットをデッキ選択する人も一定数いるのではないかと思います。

また、個性的なデッキが勝ち上がって来るのもCLの醍醐味なので、今から結果がどうなるのか、すごく楽しみですね。

この記事を読んでCLに参加する方も参加しない方も、少しでも今後のデッキ選択の参考にして頂ければとても嬉しいです。

それでは、また何処かでお会いしましょう!

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